ミニコミ誌によると鷹取昭氏(藤沢地名の会、日本石仏協会会員)が、「神奈川の庚申塔事典」を自費出版しました。これによると神奈川県では6000基以上の庚申塔(道祖神)が確認されており、藤沢市には425基あるとあります。ここ笹窪谷には谷戸内に2基(写真1,2)、南側登り道に2基(写真3,4)、計4基あります。北側県道43号線沿いに、1基(写真5)あるのにも気付きました。それらを現場で確認すると

写真1:享保4年(1719年)とあります

写真2:明治8年(1875年)とあります

写真3:道祖神 明治4年(1871年)     

    念仏像 天明5年(1785年)

    地蔵像 江戸時代

    庚申像 享保14年(1729年)とあります

           当初の各々の設置場所は不明で、古老によると、明治時代中頃まで,この南1km  

    付近の小出川が見える場所にあったが、その後、笹窪谷南側の現4車線道路沿いに移

    動した後、平成2年(1990年)、道路改修時、現位置にまとめたとされる。

    そこには今、お地蔵さんの桜がある。

写真4:嘉永4年(1852年)とあります

写真5:夫婦像は新しく昭和51年建造とあり、その他は全て崩れて判読不能