萌芽更新

 萌芽更新は、樹木の伐採後、残された切り株の休眠芽を生育させて、その樹木や森林の再生を図るものです。

 嘗ては薪炭生産を行っていた里山では広葉樹の萌芽更新による森林管理は普通行われていましたが、化石燃料を使うようになり、住宅用材として高騰していたスギやヒノキの人工林に姿を変えたりし、この手法は消滅していきました。

 老木より若木(20 - 30年以下)の方がより活発に萌芽するため、伐採は若木(直径10~20cm程度)の内に行う方が、より確実に萌芽更新が期待できます。根株に貯蔵養分の多い冬の休眠期に行うがよいとされます。

 老木の場合は、発芽が進まないため、一斉に伐採すると、森林が荒れてしまいますので、慎重に択伐しながら、様子を見る( 順応的管理)必要があります。