2013年9月

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下の欄4枚のキノコ、タマゴテングダケモドキ 幼→老

9月10日 午前、谷戸南側の畑地でモズの高鳴きを聞きました。

 

 谷戸横断道にいたオオトリノフンダマシは8月7日に第一卵を産んで以来、1箇月間場所を変えながら、5個の卵を産みました。


 こんなに多くの卵を産んだのを見たのは初めてです。9月5日、雨が上がった時、体に雨粒が付いていても、じっとしていました。夜間に横断道を横切って大きな網を張り、翌朝畳んでしまいますが、一部糸が残っていました。

 9月18日、谷戸奥で別の個体のオオトリノフンダマシの卵嚢3個が、先日の台風で1つに絡まっていました。よく見ると1mm以下の小さな穴が開いています。中で孵化した小さな蜘蛛が卵嚢を破って、外へ出た形跡です。別の卵嚢では巣内の脱皮殻がその穴から外へ白い靄のよう飛び出していました。  

 多数の1mmにも満たない蜘蛛の幼体が、お尻から糸を出し、風に乗って舞い上がり、谷戸周辺、そしてその外へ拡散していく様子(バルーニング)を想像すると、谷戸は小さな宇宙です。

卵嚢に穴(矢印)
卵嚢に穴(矢印)
穴の拡大写真
穴の拡大写真
巣内での脱皮殻が穴から外へ出ている(2箇所)
巣内での脱皮殻が穴から外へ出ている(2箇所)