8/27(土)予定の定例作業が雨天のため中止になりました。この夏休み期間中、有志の方が谷戸横断道上流側低茎湿地(約8m幅)で伸びた草の一部を刈り取っていますので、曇天の今日、個人でその続きの作業を行いました。7/12作業した下流側の対称の上流側で作業ができました。谷戸内のヤナギは剪定しています。刈り取った草は、谷戸横断道近くの、堆肥場に運び入れています。
写真では左側が作業前、その右側が作業後の様子を示します。
高齢化の私たちには暑さに体が慣れるのに時間が掛かるので、7/12以来、定例の作業は暫しやめて、夏休みにしています。再開予定の8/17は前日の台風予想で事前に作業中止としました。雨は止んでいましたが、結局、台風通過後の猛暑日で休みです。熱中症防止のため、無理をせず作業をします。
1箇月ほどの夏休み期間中、比較的暑くない日を見て、有志が個人的に少しずつ作業を進めました。まず、物置前の繁茂した草を刈りとりました(下写真1)。谷戸内で毎年繁茂してヨシを覆い尽くしてしまうカナムグラを少しずつ間引き(写真2)、その結果、カナムグラは少なくなっています(写真3)。
更に、谷戸奥で、谷戸中央に分流する流れを拡幅し(写真4)、湛水地を作ると、早速オオシオカラが産卵に訪れ(写真5)、オニヤンマがやって来て、自分の縄張りにし、オオシオカラを追い散らしました。
両側の樹林床にある希少種のササクサ、ヤブムグラ、アマナ、イワガラミ、キンラン等にマークを付け、手入作業時に保全できるよう配慮しました。
谷戸中央部埋立地で7月に駆除したオオブタクサが、何本か復活しており、再度、駆除しました。要注意外来生物オオブタクサの生命力には脱帽です。
その間8/14、藤沢えびね・やまゆり園は来年4月の再開園に向けて、暫し休園となりました。
谷戸横断道 | 横断道下流側 | 上流側左岸流れ | 堆肥場
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今回より、刈払機をリースし、使用免許のある方が草刈りをしました。選別して手刈する必要が無い谷戸横断道下流側低茎湿地(約8m幅)で伸びた草を効率よく刈り取りました。横断道下流側谷戸内で見つかった希少種は囲って保護しました(横断道下流側作業後写真赤丸内)。同時に横断道脇の左岸流れに鎌を入れ整備し、陽を入れました(下流側は下写真4)。刈り取った草は、谷戸横断道近くの、堆肥場に運び入れています。
蒸し暑さが続く合間の、曇った涼しい日で作業が捗りました。谷戸横断道上流側20m~80m付近の低茎湿地に進出しているヨシや高茎植物を刈り取り、整備しました(上左:作業前、中央、右:作業後)。作業後、右岸流れ沿いに続くヨシ原でカヤネズミの巣の有無を調査し、今後のヨシ原を刈る時の判断材料にします。
梅雨空のため、定例の作業は中止となりました。先に谷戸内に右岸の流れから導いた「運河」2本(上写真1,2)に、水が流れ込み(上写真3,4)、谷戸中流域は湿地化が進みました(左写真5,6)。雨で増水した流れは谷戸を潤し、最終的に元の
流れに戻りますので、流れが枯れる事はありません。私たちが作業を休んでいても、流れの水は確実に谷戸の湿性を改善しています。その結果、乾燥した荒地の藪を好んで繁茂し、他の植物を覆い尽くすカナムグラは減ってきています。
谷戸奥では右岸の流れの一部が谷戸内に流れ込み、湿地化が進んでいます(左)。同様に谷戸中流域左岸の湿性改善のため、右岸の流れの一部を谷戸内に導くように溝を掘り込んでいた場所では、水が流れ込み溜まり、谷戸内にもオーバーフローし、湿性化の効果が期待されます(写真1)。その下流側にも同様の溝をもう1本完成させました(写真2,3)。同時に谷戸右岸沿いにあった数本の灌木を伐採しました(写真4,5)。今後の谷戸の湿地化進行に合わせ、未だ残っている灌木を順次伐採していきます。前回に続き、谷戸奥の流れの草を刈り、流れに陽を入れるよう整備しました(写真6,7)。谷戸横断道下流側の草刈りも行っています(写真8)。
6月5日に梅雨入りし、すっきりしない天気が続いています。曇り予報の中、小雨を押して
1時間ほど、前回作業の続きをしました。右岸の流れを一部谷戸内にオーバーフローするよう掘り込み溝を完成させました(写真1,2)。谷戸中央部に水が流れ込み、溜まりました(写真2)。その下流側に同様の溝をもう1本作り、半分ほど完成させました(写真3)。次回完成させます。他の人は谷戸奥の流れの草を刈り、流れに陽を入れるよう整備しました(写真4)。過去にも梅雨時はやむなく雨の中、作業を行う事にありましたが、ボランティア有志に感謝です。
2013年2月より、谷戸内で定期的に作業を進めてきましたが、当初、谷戸内に一面に繁茂していたセイタカアワダチソウ等の高茎の外来種(下写真1~3 2013年)は、保全作業で徐々に駆除され、その跡地にオオスズメノカタビラが一面繁茂しましたが(写真4 2014年)、現在は写真5に示すように、一面に湿性植物に良い本来の谷戸環境が出現しています。左側は湿性が高く、ヨシ原が続き、右側は未だ湿性化が十分でありません。何れも6月初旬撮影です。
午前の観察会の後、東京から茅ヶ崎野外自然史博物館の方も見え、参加者が多く、2班に分かれ、谷戸上流部と中流部で作業をしました。
谷戸上流部では川底が浅い右岸側に水の流れを優先させた結果、谷戸奥の湿性は高まっています。過日、ヨシや剪定枝を一時的に谷戸内に積み置きしていましたが、そこが湿地化したため、乾燥した場所へ移動し、整理しました(上写真左4枚)。一部は先日設けた堆肥場へ搬出しています(上写真右端)。
その下流、200m地点付近の右岸の流れの一部を谷戸内にオーバーフローするようにした結果、160m地点までは かなりぬかるんだ状態になっています。この谷戸中流部は左岸付近は左岸の流れがかなり深く掘り込まれているため、水面が低く乾燥化しています。今回、この中流域左岸の湿性改善のため、同様な手法で右岸の流れを一部谷戸内にオーバーフローするよう掘り込みました(下写真左4枚)。早速、翌日の雨で谷戸内に水が流れ込んでいます(下写真右端)。
梅雨に入る時期を狙って雨が降る前に、この作業を優先させています。
谷戸は前日の雨水を含んで、しっとりとした観察日和でした。路傍のいわゆる「雑草」は花盛りで、外来種の多いことにあらためて気づかされました。ムラサキツメクサに半寄生するヤセウツボの不思議な花、思わず顔を近づけたくなる香り高いスイカズラ、タンポポ似のブタナ、真っ赤に熟したニワトコの実、うつむいて夏を告げるホタルブクロなど、次々に目に入ってきました。イボタやネズミモチ、クリ等の白っぽい花々は蝶など昆虫たちに人気がありました。虫たちは葉上、葉裏、枝などで思い思いの姿で。林の奥からはキビタキのさわやかな歌声が聞こえ、私達も谷戸満喫の時間をいただきました。
花や実を見たもの
ユウゲショウ、ブタナ、コウゾリナ、ニワゼキショウ、オオニワゼキショウ、ムラサキツメクサ、ヤセウツボ、スイカズラ、イボタ、ネズミモチ、クリ、ヒトツバハギ、イネ科の花々、ニワトコ(実)など。
出合った虫たち(多すぎて・・ほんの一部です)
ヒゲナガサシガメ(成虫)、エゴシギゾウムシ、エゴツルクビオトシブミ、オオミドリシジミ、イチモンジチョウ、ヤハズカミキリ、ムネクリイロボタル、様々な幼虫たち等。
出合った鳥たち
ツバメ(抱卵中)、コジュケイ、ウグイス、キビタキ(声)カワラヒワ、カワセミ、ホオジロ等14種
参加者 13名 (同文 「四季報」7月号 掲載)
一日降り続く雨のため、定例の作業は中止になりました。私たちが保全作業をしている湿地は健康の森構想で「健康の森源頭部(保全区域)」に設定されています。この雨は谷戸全体を隈無く潤し、植物や生き物に生命を与えます。私たちの作業が小さな事でも積み上げ、長い目で見て、このお手伝いになればと思います。
前回作業してから2週間以上以上経ち、谷戸横断道の草が伸びたので、草刈りをしました。同時に前回設けていた堆肥場周辺を広く手入れをしました(真中写真)。
谷戸内の比較的に乾燥した場所では背が高く密集するセイタカアワダチソウはほぼ無くなりましたが、その後をオオスズメノカタビラ(外来種 左写真)を主とする低茎草が一面に繁茂し、元からある湿性植物の発芽を困難にしています。5月には穂を出し、一斉に種をまき散らす前に、刈取り作業をしました。谷戸内のヤマグワの木(谷戸横断道から80m地点)から下流へ40m地点まで刈取りました(上写真1,2)、写真3はその作業後の様子。今回は慶応大学の学生さん3名、新病院建設関係者1名も作業に参加頂き、余力がありましたので、前回、谷戸奥流れ整備時、流れに繁茂していたクレソンも除去しました(上写真4,5)。その後、ヤマグワの木から上流へ140m地点までのオオスズメノカタビラを刈取りました(下写真6、7)。一部湿性回復でオギが芽を出している場所はそのまま残しました(下写真8)。以前作っていた池を観察(下写真9)、写真10はその作業後の谷戸奥の様子です。これにて谷戸内約100m長さに渡り、オオスズメノカタビラが刈取られました。作業時、渡って来たキビタキの声、ニホンアマガエルの声がありました。
翌日の竹炭祭の準備作業に慶応大学の学生さん5名と共に、私たちの有志5名がお手伝いをさせて頂きました。午前中は会場のテント張り(写真1)、午後は筍掘り(写真3、4)、素人の私たちが掘ったものは商品になるものはそれ程多くなく、掘るコツ
を覚え、次回頑張りたいと思います。会場の竹林にはヤマザクラが舞い落ち(写真6)、林床は花弁の敷物が広がっていました(写真7)。お祭り当日は荒れた天気でしたが、竹林の中での茅ヶ崎市出身のヴィオラとピアノによる姉妹デュオMARIERIKAのライブ演奏が印象的でした(上写真5)。昨年の9月、この竹林の自然の中での演奏風景がDVDに撮影されています(現地メモ2015/9/3参照)。祭り当日配付された竹についての資料はこちら。
前回、作った堆肥場脇に通路に面して放置されていた樹の枝等を整理し、積み直しました(上写真1,2)。谷戸横断道下流側谷戸に積み置いたヨシ(写真3)を、堆肥場まで運び出しました。谷戸左岸流れにコンクリートパネルを渡し、持ち出しが容易になりました(写真4)。写真5はヨシを運び出した後の谷戸内風景です。
次いで、谷戸最奥部に刈って積み置いていたヨシを、前回決めていた乾いた場所に移動させ、集めて片付けました(下写真6~8)。その結果、谷戸奥に広々した湿原が出現しました(写真9)。ついでに谷戸奥の流れを整備しています(写真10)。
谷戸左岸、谷戸横断道間近のNPO法人里地里山景観と農業の再生プロジェクトが管理している場所をお借りし、藤沢市も承知の下に谷戸内保全作業で出たヨシ等を積み置きする堆肥場作りをしました。該当場所は左岸流れ横の乾燥した場所(上写真1)です。確保する場所をロープで囲い、整備作業をしました(上写真2~5)。
道沿いにあった無造作に積み残されていた竹の廃材をまとめて、整理しました(下写真6、7)。この場所に谷戸内に積み置かれているヨシの一部を運び入れました(下写真8、9)。新しい堆肥場の完成です(下写真10)。
ここと先の谷戸上流部の2箇所に堆肥場ができ、場所選定にご協力を頂きました関係者に感謝申し上げます。谷戸内保全作業が捗ることが期待されます。
年度末に当りますので、観察会の後、午後、現場で今年度の谷戸内での作業結果状況を調査しました(写真1)。刈ったヨシが何箇所かで積み置きされていますが、湿地改善が進み、それらを乾いた場所に移動し、まとめる必要が出てきました。谷戸内には未だ乾燥した場所があり、その場所をヨシの堆肥場に選定しました(写真2)。
私たちは谷戸内バイオマスは谷戸内循環を目指しています。置き場で枯らしてそれでも大量になる場合は環境事業センターのお世話にならねばなりませが、藤沢市はゴミ焼却量を減らしたい意向ですので、外へ持ち出す量は最少限にし、一部は藤沢市の許可を得てヨシを希望する公益団体にお渡しするようにしてきました。
今後の堆肥場として藤沢市が提示した、谷戸横断道から約200m上流左岸の低地(写真3)
は乾燥したアズマネザサが生える平地で、1.8mX3.6mの区分けをして、今後、利用を予定します。(写真3,4)。3/29、藤沢市の担当の方が見え、現場を互いに確認しました。谷戸沿いの樹木の剪定後の整理は、既に実施済みの現場を見て、林床付近に積み置きしても、2年ほどで枯れて小さくなる事が分かりました。
谷戸内乾燥した場所には以前は高茎の外来種が繁茂していましたが、現在は蔓性のカナムグラの幼苗が繁茂し(写真5)、夏には一面に繁茂し、他の植物に覆い被さりますので、今後、その除去と谷戸湿性化を進めていきます。
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保全管理作業時に見られた生物
1.植物
開花していたもの:セリバヒエンソウ
その他:ダイコンソウ
2.昆虫類
キタキチョウ、キタテハ、ルリタテハ、キンヒバリ(幼虫)、シマアメンボ(若齢)、イタドリハムシ
3.鳥類
シメ、コゲラ
4.哺乳類
アライグマ(足跡)(上写真6)谷戸内溜水地にて
集合時間の前にはみぞれが降り、開催も危ぶまれる状況でしたが、次第に天気が回復してきました。常連メンバー二人の都合が悪かったにも関わらず9名の参加となりました。
遠藤笹窪谷の入口は病院建設工事が進んでおり、まとまりのある草地が消えています。歩道沿いには、スギナの胞子(ツクシ)が伸びていました。スギナは貧栄養の土壌を好むので、他の植物はあまり見られません。植栽されたカツラの根際には、ヤハズエンドウがまとまって見られます。食べられた葉が多く、よく見るとアルファルァタコゾウムシの幼虫が見られました。アルファルァタコゾウムシはヨーロッパ原産の外来種ですが、近年県内で急増しています。
気温が低めだったので、まだ越冬中の昆虫類がいるのではないかと思い、カツラの樹名板裏を覗いてみました。クサギカメムシ、マルカメムシ、クモ類が越冬しており、ハラビロカマキリの卵鞘も見られました。
谷戸に入るころには陽が差し始め、暖かくなってきました。スジグロシロチョウが飛び出し、春を代表するビロードツリアブも現れました。
横断道のところで、オツネントンボの♀が見つかりました(下写真4)。「藤沢市ではほとんど記録のない種類」だと思いましたが、あとで調べると、なんと藤沢市未記録種でした。
保全管理作業で湿地回復のために掘った池にはアズマヒキガエルの幼生がたくさん見られました(下写真5)。遠藤笹窪谷でのアズマヒキガエル産卵確認は2011年以来5年ぶりのことです。湿地回復作業の成果が着実に表れています。
開花が確認された植物は、ヌカスゲ、スズメノヤリ、ヒメウズ、ミチタネツケバナ、モミジイチゴ、カツラ、カントウタンポポなど、確認できた鳥類は、オオタカ、キジバト、モズ、ハクセキレイ、ホオジロ、アオジ、ウグイス、メジロ、シジュウカラ、スズメ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ツグミ、シロハラ、カラスsp.の15種でした。(同文「四季報」5月号掲載)
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自然観察会で見られた生物(2016.03.26 09:00~12:10)
1.植物
開花していたもの:スギナ、ヌカスゲ、スズメノヤリ、ヤハズエンドウ、ヒメウズ、タチツボスミレ、タネツケバナ、ミチタネツケバナ、オオイヌノフグリ、モミジイチゴ、ヤブサンザシ、オオシマザクラ系、カツラ、セイヨウタンポポ、カントウタンポポ
その他:コウヤワラビ、ヘラオオバコ、ギシギシ、スイバ、スイカズラ、ガマズミ、ナワシロイチゴ、マユミなど
2.昆虫類
オツネントンボ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ベニシジミ
ヘリグロホソハマキモドキ、ミノウスバ(若齢:マユミ)、ヤブキリ(若齢)、ハラヒシ
バッタ(成虫)、ハラビロカマキリ(卵鞘)、オオカマキリ(卵鞘)、コカマキリ(卵鞘)、
シマアメンボ(成虫)、クサギカメムシ・マルカメムシ(カツラ樹名板裏)、オオクシヒゲ
コメツキ?(幼虫)、ナナホシテントウ(幼虫・成虫)、ナミテントウ(成虫)、アルファル
ファタコゾウムシ(幼虫)、ヒメスギカミキリ脱出孔(スギ)、カミキリ類脱出孔(カツラ)、
コガタルリハムシ、ヘリグロテントウノミハムシ(ヒイラギモクセイ)
※アルファルファタコゾウムシはヤハズエンドウなどを食草とする外来種で、近年急速に増加している。ビロードツリアブ
3.クモ類
ゴミグモ(幼体)、ジョロウグモ(卵嚢:カツラ幹)、シロカネグモの一種(幼体)
4.ハリガネムシ綱
ハリガネムシ(水中)
5.両生類
アズマヒキガエル(幼生多数)
6.鳥類
オオタカ、キジバト、モズ、ハクセキレイ、ツグミ、シロハラ、ホオジロ、アオジ、ウグイス、シジュウカラ、カワラヒワ、スズメ、メジロ、ヒヨドリ、カラスの一種
◆オツネントンボ
成虫で越冬する3種のトンボ類の一種で、横断道で1♀が目撃されました。藤沢市内では、初記録となります。1頭だけの記録なので、他地域からの飛来である可能性もありますが、湿地環境が回復してきたことと関連があるかもしれません。継続調査が必要です。
ヨシが萌芽する時期になり、そこを利用していた冬鳥も殆ど渡去したようですので、谷戸横断道両側で倒れているヨシを刈り取り整理しました。これにてヨシ原のローテンションを行い、ヨシのしっかりした萌芽を促します。上写真1~3は横断道下流側での作業様子、写真5、6は作業後の横断道から見た下流側谷戸風景です。人の気配を感じて、ヨシ原に潜んでいたノウサギが飛び出してきてのにはびっくりしました。
下写真6~8は横断道上流側での同様の作業で、一部刈り取り積み置きしたヨシを谷戸外の林床に搬出しました。写真9は作業後の横断道から見た上流側谷戸風景です。
以前、横断道上流側に作っていた池を観察すると(下写真10)と何とヒキガエルの卵が見つかりました(左写真)。谷戸湿性改善作業で久々に戻ってきました。私が以前住んでいた地方の方言でガマガエルをガマドンクーと言います。戻って来い来いガマドンクー。
この3年間の谷戸環境回復作業で、生き物たちがかなり戻ってきました。詳細はこちら。
今回は大きな樹木を伐採する技術、資格を持つHさんが仲間の知人を案内してきましたので、谷戸底周囲に倒れ掛かっている大木の状況を見て頂きました(写真1)。技術的に伐採可能と確認できましたので、伐採するのであれば、葉を落した時期にどう対処するのか検討します。
11時から雨が降り出し、短い時間内でしたが、何とか作業ができました。以前から行っている湛水地造成作業(写真2)、帯状に刈ったヨシ原に沿って刈り積んでいたもの(写真3)を、新芽を出すために移動させ離してまとめ積みました(写真4)。谷戸最奥部の倒れているヨシ原も刈って整理を始めました(写真5)。
私たちは有志の任意団体ですので、特に(規約での)総会や報告会の様なものはありませんが、今日午前の作業の後、SFC構内の食堂で昼食を兼ねて、今までの作業成果を踏まえ、皆さんの考え、来期に向けた方向性を話合いました。(参加者11名)
今までの作業成果
● 両性生爬虫類を確認する機会が多くなってきた。
● ヒキガエルの幼体を見た。
● 植物は今までの種類も維持できるように選択的管理としている。
● 作業に加え、両脇の水路の河床も上がったことで湿地帯が回復してきた。
● 谷戸内に繁茂していた高茎の外来種はほぼ駆除できた。
3月からの作業計画
● オギ、ヨシ、横断道の草刈に刈払機を購入。
● 谷戸両岸の木はマークした70㎝以下の物を切る。70㎝以上は2017年以降に再検討。
● 水を溜めるようにする。未だ残っている乾燥地を湿地化する。
● ヨシは順次3月中旬以降に刈り、新芽を出す。今以上に広がらないようにする。
● イボタは残し、ヤマグワの所は刈り込んで様子を見る。
● 3段階の刈り込み(全部刈る。古いものを残しながら新芽をだす。古いものを全部残す。)これにて順応的管理、生物多様性を確認して進める。
● そのため上記作業結果の調査と動植物の観察をする
現場に向かう時、ウグイスの余り上手ではない初鳴きがあり、確実に春に向かっています。午後は話合いのため、現場では短時間の作業で、前回手を付けていた谷戸内で湛水地作りをしました(上写真)。地表の落葉を掻き、少し掘り下げました。
谷戸内にはダイサギがおり(右上 谷戸横断道にて 2/26撮影)、水路にはアライグマの足跡が残っていました(右下)。ダイサギは水溜りにいるザリガニの幼虫を食べているようです。谷戸奥にはアライグマの捕獲檻が設置されており、早くこの特定外来生物が駆除できればと思いました。同時に、谷戸内の流れを整備し、流れの様子を見たり、皆で越冬している生き物観察など多くの事ができました(下写真)。
谷戸最奥部で谷戸内にある灌木、谷戸に倒れ込んでいる樹木を伐採し整理しました。その間に谷戸内に一部湛水地になるよう掘り起こしをしました(上右2枚)。
広く開けた湿地が谷戸最奥部に現れました(下)。
今日も寒い朝で湛水地に氷の塊が張り詰めています(左上)。谷戸湿地のコウヤワラビ群生地に斜面林から落ちたコナラのドングリがかなり発芽していましたので、一部それを取り除きました(左下)。
1/20に引き続き、谷戸奥で倒れた樹木の伐採作業と密集した灌木を切り整理しました(上写真)。
残った時間で谷戸横断道付近に積み置きしていたヨシ、オギを右岸の林床へ運び出しました(下写真)。
帰る時、看護医療学部付近で、上空でカラスの集団が2羽の猛禽類を追い回しているのを見ました。よく見るとノスリとハヤブサでハヤブサは足にドバトを掴んでおり、カラスはハヤブサの方を執拗に追尾し、
ハヤブサはキィキィ・・と悲鳴?をあげ、ついにハトを放し白いドバトを地上に落としてしまいました。カラスはそれを見ると、全て去って行きました。
朝9時まで小雨が降る寒い日で、探鳥会は中止となりました。その直後雨が上がり、谷戸周辺を歩いてみました。谷戸は冬景色(左)、アライグマ捕獲籠がかなりの数設置されています(右)。アオジ、カシラダ
カ、ヤマガラ、ホオジロが集団で、見通しがよい歩道に降り、採餌しているのを身近に見ました。今季はカシラダカが多い。今冬は毎年畑で見ているタヒバリは飛来していない。
現場へ向う途中、1/18未明の降雪で竹が道に倒れており、除去して進みました(上写真1)。谷戸横断道には未だ雪が残っています(上写真2)。寒い朝で池には氷が張っています(上写真3)。前回に続き、谷戸奥で倒れた樹木を主に伐採作業をしました(上写真4)。その切った樹を枝と幹に分けて整理しています(下写真5,6)。その間に、先日の降雪で倒れたヨシ原で流れの整備をしました(下写真7,8)。谷戸最奥にあるコナラにはウスタビガの繭が4個もありました。前回、作業準備のために樹木につけた札が、かなりの数引きちぎられていましたが、作業には不都合はありませんでした。それにしても、こんな事はしないで欲しいものです。
前回まで谷戸両岸で伐採する樹木にマークを付け、今回から谷戸最奥部より谷戸横断道へ向って倒れた樹木を主に伐採作業を開始しました。切った樹木は外へ持ち出さず、その自然環境の中で朽ち循環させるため、幹と枝に分け、そのまま現場でまとめて積み置く事にしました(上写真1~4)。1年経過してその量が減らないようであれば一部外へ持ち出すようにします。伐採した枯木の中に越冬しているコクワガタ、ミスジマイマイを見ます(生き物記録1/13参照)。
他の人は谷戸低地に止水域を作り(上写真5、下写真6)、翌日見ると水が湧いています(下写真7)。谷戸内流れで生き物を観察し(下写真8)、ヨシ原の中まで流れを整備しました(下写真9、10)。
11月28日、谷戸横断道付近に積んでいた剪定した枝を、藤沢市の回収車が入れる場所まで運び出しました(上写真1~3 1/4、藤沢市環境部搬出完)。谷戸内では谷戸最奥部のヨシ原を谷戸内に繁茂しすぎないよう一部刈りこみました(上写真4)。谷戸内は湿性が回復しつつあります(上写真5)。谷戸奥でイボタノキの群生地(ウラゴマダラシジミの食餌植物 産卵植物)を保護するよう緑のテープでマークしました(下写真6)。谷戸内でKさんが作ってくれた昼食、Yさんの手製のパイを食べていると、ノスリが近くまで見学?に来ました(下写真7)。
作業解散後の午後は看護医療学部で植生調査をしているビオトープ現場に立ち寄りました。横の旧グラウンドのオギ原は全て刈り取られていましたが、この地に残されていたオギの中にカヤネズミの古巣が見つかりました(下写真8)。またノスリが真近に来てフェンスに停まり、ここで作業をしている慶応大学の学生さんとよく見ました(下写真9、10)。何とも私たちを恐れないノスリでした。
これにて谷戸奥までの一連の谷戸手入れ作業が終わりました。
今回は主に谷戸両岸沿いにせり出している樹木の状態を調査しました(上写真1、2)。切るか残すかの剪定案の札を比較的大きな樹木に付けました(左写真6,7)。同時に谷戸流れの整備(上写真3、4)、止水域の生き物調査(上写真5)をした結果、かなりのアメリカザリガニが進入し、ヤゴ等の水生昆虫が食べられているようです。外来種アメリカザリガニを少し駆除しなければなりません。ここに飛来したアオサギはその駆除に協力してくれています(下写真8)。
残った時間で谷戸最奥部でヨシが谷戸内へ広く拡がらないようにヨシ原を一部刈り取りました(下写真9、10)。下写真11、12は今までの谷戸湿地化作業の結果、かなり湿性が改善された様子です。
今日は3つの事をしました。1・前回まで谷戸左岸流れ沿いで剪定し谷戸内に積んでいた枝を林床へ運び出しました(上写真1)。2・谷戸右岸沿いで繁茂するヨシ、オギの刈り込み(上写真2~5)。刈り込んだ場所は、湿地化が進んでいる事が確認できました(上写真3)。上写真4は作業前、同写真5は作業後の谷戸の風景です。
この作業時、ヨシ原でメジロの古巣(左上)、カヤネズミの古巣(左下)が見つかりました。
3・谷戸内水環境の改善(下写真6~10)、左岸流れの改善(下写真6)、乾燥化している谷戸横断道上流側100~160m付近に、池を2つ
作りました(下写真7~9)。保水力を高めるためビニールシートを底に張っています。これにて水辺を利用する生き物を呼び寄せます。早速、12/11の降雨で水が溜まっています(下写真10)。
午前中の観察会に続いての作業ですので、比較的に軽い作業をしました。
1箇月程前、剪定して林床に積み置いていた枯れた樹木や枝を、谷戸横断道近くまで運び出し、整理しました。今回は看護医療学部でビオトープ作業をしている2名の学生さん(Yさん、Kさん)に加勢頂きました。細断した枝を藤沢市で回収する日が決まったら、回収車が来る場所まで移動させます。
寒い朝で風が無い快晴の日でした。畑の表土で霜柱が見られました(右上)。今朝は谷戸内で多くの人が作業をしているので、観察コースを従来の逆回りで、先に開けた畑地に回りました(右下)。その後、谷戸内を通り、慶応大学バス停で解散、有志でSFC校内の食堂に行きました。校内のナンキンハゼ街路樹の紅葉は遅れているようです。この晴天の中、畑地ではトビ、ハイタカ、オオタカ等の猛禽類が空高く飛翔し、堆肥を積んだ場所ではハクセキレイが集団(20+)で採餌していました。しかし、タヒバリは見つかりませんでした。谷戸内では渡って来た冬鳥が多数、オギの茂みの中で見られましたが、いつも見られるノスリは確認できませんでした。
見聞きした鳥
スズメ、モズ、ヒヨドリ、ツグミ、キジバト、ホオジロ、ハイタカ、ハクセキレイ、ヒバリ、オオタカ、カシラダカ、アオジ、トビ、メジロ、シジュウカラ、ウグイス、シロハラ、ツミ、ジョウビタキ、エナガ、シメ、コゲラ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、
ドバト(カワラバト) 計25種 経年変化を見るため今回から移入種も記録 追加:SFC食堂に昼食で行った時、池にコガモ、マガモ多数、ヤマガラ。
9月よりの谷戸横断道付近から谷戸奥に向かって始まった作業も、今回で谷戸奥全長約400mの半分程度まで手を入れることができました。
作業内容は4つ、・谷戸右岸流れを覆っている樹木の枝剪定(上写真1~3)・谷戸内止水域の改善(上写真4)・流れの整備(上写真5)・谷戸右岸沿いで繁茂するヨシの刈り込み(下写真6:作業前、下写真7、8:作業後の遠景)。以前外来種の高茎植物やカナムグラで鬱蒼としていた谷戸内は、低茎湿性植物を主とする開けた谷戸に変わりつつあります。谷戸横断道上流約200m付近には広く止水域も出現しています(下写真9、10)。
昨年、谷戸内のマユミの樹を剪定し、残っていた枯れた切株にキクラゲが多数ついていました。本日の作業のご褒美です(右写真)。
朝方まで雨が降ったため、谷戸内での草刈りは取りやめ、谷戸右岸の灌木や流れを覆う枝を谷戸奥まで切りました(上写真1~3)。剪定した樹木は暫し谷戸に放置し、後日一括回収します(上写真4)。作業跡を見ると谷戸底から樹林帯への移行帯(エコトーン)に右岸の流れがあります(上写真5)。
そのエコトーンの環境多様性のため、樹林帯沿いの一部のアズマネザサの藪は残しています(左写真6)。鳥が運んだ種で繁茂していたアオキも間引きました(左写真7)。谷戸内に小鳥のために残していた樹木に覆いかぶさる藪に冬鳥のカシラダカが来ていました(左写真8)。
谷戸内では止水域改善と谷戸底を少し掘る小さな攪乱で新たな生き物を呼び込みます(下写真9)。谷戸内に保水されている水が脇の溝に流れ出ないように波板を当ててみました(下写真10)。右岸流れの手入れで自然の小川に近づいています(下写真11、12)。今までの谷戸底保水力改善により谷戸面が下がり、水平であった谷戸へ入る木の橋に傾斜が付き、滑るため、滑り止めの切り込みを入れています(下写真13)。
本日は午後からも雨が降り出し、午前の作業時は雨が降らず幸運でした。本格的な寒さにならず、昼食のため慶応大学の食堂に向かう時、SFC構内のナンキンハゼ街路樹の紅葉は未だのようです。
陽が射さない肌寒い日で、蚊や蜂に悩まされず、汗も余りかかず作業ができました。今回、看護医療学部の敷地でビオトープ作業をしている慶応大学の学生さんも含め、多くの方の参加がありました(上写真1)。谷戸横断道上流側100m~120m付近で、作業を分担して右岸のヨシの刈り込み、谷戸底の草刈り(写真2、3)、谷戸内で繁茂しているヤマグワの剪定(写真4,5)、左岸の流れの整備(左写真6)、同時に左岸流れ沿いに上流に向かって、主にアオキの幼木を除去しながら、流れ環境を改善しました(左写真7)。
作業完了後の様子は下写真8(谷戸上流側を見る)、写真9(谷戸下流側を見る)。剪定されたヤマグワの枝は左岸林床に積みました(写真10)。葉が枯れ落ちた時点で前回同様、外へ搬出します。以前刈り取り持ち出したヨシ等は谷戸横断道付近の決められた場所に積み置きされています(写真11)。大量に枯れずに残る場合は外へ搬出します。
谷戸横断道上流側80~100m付近で作業をしました。カナムグラが繁茂し、一部ヨシに絡まっています(上写真1)。それらを刈り取りました(上写真2~4)。作業後の様子は上写真5です。
同時に左岸の流れの整備をしました(下写真6)。先に谷戸に低く被る枝を剪定し、谷戸左岸の林床に積んでいたものを整理し(下写真7,8)、市の回収車が入れる谷戸入口付近まで搬出しました(下写真9)。藤沢市に回収依頼をしています(回収済み)。
前回作業した場所から上流側に向って約 30mの範囲に手を入れました。今回から樹の枝を切る人は安全確保のためヘルメット着用です(上写真1)。谷戸左岸流れに低く被さる常緑樹の枝を刈取り、前回切って積んでいた大きな枝を小さくして、外へ持ち出せるよう小さく整理しました(上写真2~4)。谷戸内では右岸側に広がっているヨシを少し刈り込み、左岸側手前の湿地を広げる作業と、谷戸底の湿性を改善させるために、谷戸底の草刈りをしました(下写真)。草で覆われていた以前作った止水域に光が入りました。
前回作業した上流側(谷戸横断道上流40m~70m付近)で手入れ作業をしました。今回は参加者が多いので前回未着手であった谷戸左岸流れに低く被さる常緑樹の枝と谷戸内の灌木を刈取りました(上写真1~3)。谷戸右岸側に広がっているヨシを少し刈り後ろにさげ、谷戸底の湿性を改善させるよう草刈りをしました(上写真4,5)。その結果、低茎草湿地が広く拡がりました(下写真6~8)。谷戸底に豊富に水が溜まっています(下写真9)。同時に谷戸左岸の流れも整備しました(下写真10)。これ以前