この数日の暑さは5月としては異常です。環境省は熱中症防止のため男子も日傘を利用することを推奨しています。今の時期、陽が高く日陰を目指して歩くことが難しくなっています。私も数年前から使っている日傘を躊躇なく使うことにしています。 5/28、雨が降り、少し落ち着きました。
観察会の時、谷戸内通路脇の藪にスズメバチの造成中巣を見ます。コガタスズメバチ、キイロスズメバチは軒下や庭の木などに営巣し、コガタスズメバチの初期の巣はとっくりを逆さまにしたような形とあります。5/25から2日間でとっくりの先が長くなっています。今の時期働きバチは孵化しておらず、女王バチは刺さないと言われていますが、5/28、藤沢市に駆除要請しました。
翌日、駆除されました。
1日中、雷を伴う大雨が降りました。嘗ては谷戸両側の流れを越えて両側に水が勢いをつけて溢れて流れていまいしたが、今では谷戸内の保水力が増し、一気に増水せず、水はかなり谷戸内に留まっています。
谷戸最奥部を覗くと、昨年までカナムグラが繁茂していましたが、そこにはカナムグラは殆ど無くなり、この下流部で昨年、オオスズメノカタビラを除去したためか、オオスズメノカタビラがその上流に侵出し、混在しています。同種の生命力は凄いものですが、独占でなく他種との混在が見られます。この中に2年程前に右岸から切り倒して谷戸内に放置されていたコナラの高木数本は、左岸林に引き上げられていました。
ここでは谷戸内を流れる清流が見られます。
昨日4/10は一日中、冷たい雨でした。翌日見ると、大山、丹沢方面は薄く雪化粧で、笹窪谷の谷戸内は、水が溢れ、4/3孵化したヒキガエルのオタマジャクは豊富な水の中で多数、泳いでいました。4/3、谷戸内に移植したチダケサシはこの雨で根がつきました。チダケサシの
下記に道祖神がその集落に悪霊が入らぬよう見張っていたとあります。今では谷戸内の集落は全て、上の畑地に移動しており、集落の人は悪霊?から逃れることはできています。
谷戸内に入り込んでいる現在の悪霊は?。谷戸を埋立てた時、搬入された土砂に着いてきた繁殖力が強く,他種を押しのける外来植物、その内、オオブタクサはこの20年間の駆除で殆ど、見なくなりました。目にはさやかに見えなくても、夜間に谷戸内にアライグマがかなり来ている形跡があります。自然環境を壊す環境省が言うお尋ね者です。
看護医療学部脇の道端に、昔からの道祖神がある。嘗ては、その土地に悪霊が入らぬための守り神であった。2019年6月からこの奥で都市公園造成が始まるが、賑わいが出ても、先人たちの思いを大事にしたい。この道祖神の前には大きなコナラがあったことが分かる。
小出川は藤沢市遠藤の笹窪谷に源を発し、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの脇を流れ、藤沢市と茅ヶ崎市の境を流れる相模川水系の一級河川である。嘗ては小出川の源は弁天谷(琵琶島谷)とされたが、現在は住宅地の下になっており、自然流での源流は笹窪谷とされる。源流から下流を見ると、左のように自然環境が保たれている。
源流は私たちが作業している谷戸最奥部にあり、上の駐車場の斜面から水が出ている(写真1)。そこは上からのゴミが有り、汚れている(写真2)。嘗て、泡立っていた水を浄化するために藤沢市は炭を使った浄水装置を設けていたが、現在は水質が改善し、装置は放棄されている(写真3)。水はその脇を通り谷戸内に流れている(写真4)。私たちの定例作業で源流部も手入れしていく。
左岸林床の半日陰で湿った場所に、外来種シラユキゲシが繁茂しています。他の植物を押しのける勢いで、時をみて、駆除します。地下茎を伸ばし、そこから芽を出しますが、根が浅く楽に引き抜けます。これから一面に白い花をつけます。
谷戸横断道へ降りて行く途中の民地で、梅が咲きだしました。
谷戸内に人手で擾乱されていない場所が残っているのを教えてもらった。その場所を見ると、毎年正月に、地元の方がしめ縄を供え(参照 下の2018/12/31の記事)、土地の神を迎え、神が宿る神聖な場所であるのが分かる。ここにもプラスチックごみがある。藤沢市が行う都市公園造成でこの地が残る事を希望する。
北風が強い寒い日でした。西側畑地で2時間程、野鳥の定点調査をしました。雲が晴れると富士山の雄姿が見えます。
堆肥が畑にまかれ、カシラダカ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス、ツグミ等が集団で現れました。当日実施の野鳥観察会の人が見えました。
谷戸内で、蝶の撮影、調査に来られているMさん(相模の蝶を語る会、鱗翅学会)のお話を聞く機会がありました。今期、虫が少ないのは昨年の猛暑、秋の長雨等の影響で、成虫がかなり死滅したためかも。虫は個々の命は短いが、種の趨勢は数年で変わる能力がある。人の頭では分からないので、暫し待つのみ。私は鳥が年々減少している事と、虫の減少は関係あるかも思っていましたが、目にはさやかに見えねど、生態系ピラミッドに何が起きているのでしょうか。
毎年、冬期に谷戸横断道付近で落葉を集めている人がいます(2014/1/12の記事)。以前お訊きした時は、畑の堆肥にするとありましたが、今回は、落葉に米ぬかなどを加え、その発酵熱を利用して"踏み込み温床"で、まだ気温の低い季節に野菜等の苗を育てるとありました。このようなバイオマスエネルギーを使う人はこの地区では他にいないと言います。石油を使わず、森林の輪廻を優しく利用していた先人たちの生活の様子が伺えます。今は人のバイオマスへの対峙の仕方は、全く無関心、または謙虚さが無く傲慢さを感じます。
12/11の作業で、谷戸内に残されていた倒木の除去作業は、別予算で来期に予定していましたが、本日、他団体の方の作業で整理されていました。短く切られ積み上げられた幹は、谷戸底環境保全のため後日、谷戸底から林床に運び出す必要があります。
以前、谷戸奥で林縁から谷戸底に倒れた樹木(その時は人為的に切り倒した)があり、藤沢市を入れた関係者で2017/8/15の記事のような取り決めをしています。
今日は大寒、暖かい日でした。
谷戸内は鳥影は少なく、ヤマガラの声だけが谷戸横断道付近で聞かれました。
谷戸奥林床に場違いの石鹸が落ちていました。カラスの仕業のようです。石鹸に嘴で突いたような跡があります。
この付近ではカラスがゴルフボールを持ち込んだことがあります。(2013/6/5の記事)
谷戸最奥部に向かう時、谷戸内でハクビシンの糞を見ました(左)。植物食中心の雑食性で植物の実があります。ここには、アライグマ以外にハクビシンも侵入しているようです。これより見ると、下記の10/28、倒木の上にあった糞もハクビシンかもしれません。ハクビシンは2016/12/23の記事に繁殖記録があります。後日見た(右)はアライグマの糞のようで、汚いもので済みません。
笹窪谷南側にある宇都母知(うつもち)神社境内に設置されている農機具等資料館は祭り等、宮司が見える行事とき以外は公開されていないが、正月三が日は公開され、初詣の帰りに内部を見てきた。昭和40年代頃まで使われていた、農機具、民具等が展示されている。境内の全域が風致林の指定がされている(右写真)。
江戸時代、年末、忙しく借金取りに追い回され、川の速い流れ(瀬)を越える様子より出た言葉であるが、今は新しい年を迎える忙しない気分的なものである。
冬至(12/22)を過ぎ、相変わらず、日の入が早く、空が澄んでいるためか、近くの高台から西側に富士山、サシバの渡りで有名な矢倉岳、箱根の金時山の遠景が望めます。
私たちが谷戸横断道と呼んでいる通路は、地元の方の説明では40年ほど前まで、通路両側で谷戸田を作っていた頃、秋にお神輿が通る、神輿道とありました。通路は当時の自然のままの感触があり、谷戸田放棄と共に神輿は通らなくなり、向こう側の山道は狭くなり、散歩をする人が時々通る、静かな佇まいになっています。
虫たちが来ていました。昨冬、日中常時見られた霜柱、氷が見られてるほど寒くはありません。この寒さで谷戸にルリビタキが来ていると野鳥カメラマンが言います。
肌寒い季節になると、谷戸内通路にカメラマンが越冬野鳥の撮影に来るようになりました。口径の大きいレンズキャップ(望遠レンズ用)の落し物が増え出します。被写体の野鳥の撮影に夢中なのでしょう。
5年前、谷戸内に猟犬を放す人がいましたが(2013/4/27の記事)、今では谷戸内に犬を連れて散歩する人は見なくなりました。当時、現場で注意喚起した掲示が効を奏しており、今ではその傷んだ掲示が残っています。
笹窪谷では普段は殆ど人に合わず、静寂です。時々、散歩で通過する人、写真を撮影する人、マウンティンバイクで通過する人等に合います。今日、地元の中学生が、訪れているのを知りました。街中と違い、自然に触れることで、心が外に開き、感性に良い影響があると思いました。
10月27日は早朝小雨で、谷戸で予定していた作業は延期となり、今日、次回作業予定場所を下見してきました。谷戸横断道上流右岸沿い約60m付近で、3年前に谷戸内の倒れ込んだコナラの巨木(写真1,2)は、既に地表に倒れて横たわっていました(写真3,4)。危険は無いので、少し時間が掛かりますが、このまま放置し、土に還っていくのを待ちます。絶滅した20mを超える大型草食恐竜ブラキオサウルス?の有り様です。この倒木の上をアライグマが利用しているようで、枯れた幹にアライグマの糞があります(写真5)。
未明まで台風24号の風雨が強く、今朝から久々の青空で、気温も上がりました。かなりの降雨で、以前は谷戸横断道付近に左岸流れが溢れることがありましたが、谷戸内湿性保持力が改善されており、かなりの降雨でも谷戸底から流れの上に水が溢れだすことはありません。
今年は9月は雨の日が多く、9/4、9/25予定していた作業は中止、9/29の観察会も小雨が時々降りましたが、生き物は水のお陰で?多数見られました。後日、
今年の中秋の名月は、9月24日です。天気が下り坂の中、藤沢市北部では紅色の月の出で、夜半まで名月が見られました。今年は翌日の9月25日が満月と、中秋の名月と満月の日付がずれています。次日9月25日は寒い雨が降り続ける日でした。笹窪谷では谷戸埋立地に株立ちしたススキが繁茂していました。
7,8月の猛暑が嘘のように涼しい9月の始まりになりました。しかし、来週は台風で大荒れかもしれません。9/4の定例作業は中止となりました。
今日は防災の日で、笹窪谷での関東大震災の記録が、2014/9/1の記事にあります。9/1と
言えば、夏休みが終わり、心に悩みを持ち、人と折り合いができず、引き籠る子供たちがいると2017/9/13の記事にありましたが、最近は自ら命を絶つ児童がいるとの報道は、やるせない気持ちです。私たちは1箇月以上夏休みで、作業をしていませんが、この地の谷戸の生命はいきいきしています。谷戸に行くと、色々と感じることがあります。
73回目の終戦の日、谷戸内にある少し古びた墓誌を読む。(原文縦書)「長男XX明治
三十九年二月二十一日生 大正十五年現役入隊 昭和十二年九月一日支那事変應召九月十八日
神戸出港上海上陸・・・・・・・・昭和十九年一月大東亜戦再應召 六月廿六日内地出發 ニューギニア向途中同年七月十二日比島沖海戦於戦死 享年三十九歳」。ここにも、為政者の誤謬による、忌まわしい過去が記録されています。2014/3/21の記事に谷戸内に戦没者を慰霊する観音さまがあります。終戦の反対、開戦の日は?1941/12/8は正確ではありません。これ以前に事変の名で、事実上の一連の戦争が既に始まっています。
73回目の広島原爆忌を迎え、藤沢市防災無線より黙祷の呼び掛けがありました。1999年、笹窪谷で、8:15にサイレンが鳴り、その時いた場所と時刻をよく覚えています。子供の頃、メンコの図柄に原爆の絵がありましたが、GHQの情報検閲がなくなった1952年、悲惨な現場写真が初めて公開された時の衝撃は忘れられません。原爆ドームも1967年から保修作業が始まる前は、破れた隙間からその内部に立ち入れて、被爆直後の様子が残されているのを見て、更に衝撃的なことでした。被爆したのは広島ではなく、廣島です。被爆21年経過後、仕事で長崎で18年間住みましたが、この経験から被爆後73年の時の経過が実感できます。毎年今の時期、笹窪谷ではキツネノカミソリが橙色の灯を灯します。
酷暑が続き、7月の(我家の)太陽光発電量は日照時間が長かったためか、7月としては最大発電量(KHR)を示しました。しかし、日照時間から予測される発電量をかなり下回りました。太陽光パネルは温度が上がりすぎると、発電能力が低下します。この異常な暑さは屋根にも異常をきたしているようです。某電力会社の「昼間は太陽光発電のお陰で(この表現は珍しい)電力に余裕があり、日没時が余力電力が厳しい」との記事がありました。東日本大震災後、計画停電を経て、節電(以前無意識に使っていた使わないでよい電気を止めたことも多い)効果で、この暑さに(原発新規稼働なしでも)余力電力が保持されているので、熱中症防止のために常にクーラーを入れろが叫ばれています。
火星が15年ぶりに地球に大接近したとあり、南東の低い空に明るい赤い星が見られ、猛暑の中、一抹の清涼です。笹窪谷の谷戸内では、光る場所が水平線から低い角度のため、多分見られないのではと想像します。大接近でも約5,800万Km、太陽までの約1億5,000万Km、月まで約38万Km、地球1周4万Km、この数値の比率しか理解できません。
台風接近に伴い、藤沢市防災行政無線で藤沢市内に避難準備・高齢者等避難開始の発令がありました。放送内容がよく聞き取れませんでした。ツイッター(Twitter)で内容確認できますが、放送した内容を下記電話番号から確認できました。アナログ人間には助かります。
0180-994-144(有料)
7/23から、小学校は夏休みになります。今年の猛暑は尋常ではありません。7/23も今年の最高温度を更新したと、アナウンスがあり、外出も全くままならず、気分が滅入るばかりです。温暖化の事実を認めない政治家もいると聞きます。気象用語にあるのか分かりませんが、連日の炎暑日、炎熱日です。目には見えねど、暑い(熱い)炎に覆われています。嘗て、砂漠の民は砂嵐が来ると、じっと毛布を被り、地面に横たわって、嵐が通り過ぎるの待つのみとあります。私も努力せずとも、静かにこの熱の嵐が通り過ぎるの待つのみです。
今日7/25は少し気温が下がり、夕方、何とか外出できました。谷戸横断道脇の流れは、この暑さ続きの中でも、全く枯れることがなく、谷戸の保水能力が格段に改善されていることを証明しています。この暑さで人は殆ど歩いておらず、歩道の砂地にアライグマの足跡が多数ありました。7/25、夜の初めに(宵の内は気象用語として使わない由)少し強い雨が降り、よいお湿りになります。
今年、全国で初めて38度を超え、最高気温になった。東京都心でも35度を超え、今年初の猛暑日となった。この中で植物は強い。谷戸の中では一日中、陽に照らされても、青々(緑々)しており、水のお陰であろう。谷戸横断道両側の流れは、以前は枯れたことがあったが、この猛暑が続いても、しっかり水が流れている。谷戸(横断道から上流側奥行約400m)の保水力が大きく改善されているためでしょう。
ここ数日、梅雨のような天気で、記録的な6月末の梅雨明け宣言で、戻り梅雨とか言われると、何か弁解のようにも聞こえ、この天気と同じようで、スッキリした気になれません。谷戸内は雨のためマイマイの仲間が元気に動いていましいた。
谷戸埋立地先端、右岸流れに、新しいアライグマの足跡のようなものがありました。(下地図のメッシュL-10)。谷戸内全体にアライグマがいる推測が裏付けられたようです。谷戸埋立地向う側のため、普段余り見ていないので、気づきませんでした。
西北部事務所より、どこにアライグマの捕獲檻をかけたらよいか、を求められていたので、上記地図上の斜線部を推奨しておきました。
下記4/8の記事に、急峻な崖が崩れ、谷戸内に土砂が流入する恐れがある箇所がありましたが、アライグマ形跡調査で谷戸源泉部に入ると、土砂止めの低い塀が設けられており、その可能性は低くなっています。藤沢市に問題点指摘していましたが、市が対応、指導したようです。地権者が施工したようですので、その写真は作業員の頁で示します。
1週間前の天気予報と異なり、今日から急に晴れて猛暑が続いています。体がこの暑さに慣れておらず、屋外にいるのは苦痛です。天気番組では事後の何故そうなったのかの「お天気解説」のみで、本来の事前の「お天気予報」は難しいのでしょう。
6月25日の作業現場の下見と準備をしました。途中から雨が降り出しました。今日は沖縄慰霊の日、沖縄地方は梅雨が明けましたが、笹窪谷ではこれから梅雨本番です。雨でもホトトギスが盛んに鳴いています。雨模様の谷戸
6月5日、看護医療学部の北側出入口でツバメの雛を確認していましたが、本日見ると、ツバメの巣は壊されおり、巣材?が地上に落ちていました。巣は外敵(カラス?)に襲われたようです。
8月の生き物記録を見ると、ツバメはその後、巣を修復し、最終的に巣立ち成功しています。この情熱、脱帽です。
梅雨に入り、雨が降り続きます。6月7日の朝日新聞天声人語に、この季節ならではの過ごし方で、夏の季語「雨安居(うあんご)」が紹介されています。元々、仏教用語で雨期のインドで僧侶が寺院にこもり、修行することに由来しています。雨期には草木が生え繁り、昆虫、蛇などの数多くの小動物が活動するため、余り動き回らず、生き物に対する無用な殺生を防ぐとあります。雨が降り続けたら、雨音に耳を傾け、暫し休息、瞑想して過ごすのもよいかも。
栗の花が強い匂いを発しています。栗の花が落ちると書いて栗花落(つゆり)と読み、栗の花が落ち、数日で梅雨入りすると、お天気キャスターが言っていました。だんだん曇りの日が増え、6月上旬には梅雨入りなのでしょう。6月6日、梅雨入りしました。
蒸し暑い日が数日続きましたが、今日は梅雨入り前の爽やかな気候になりました。久々に笹窪谷南斜面から富士山がよく見えました。
4/20~28、谷戸横断道上流側約70~160m付近でオオスズメノカタビラ密集地を刈り取った跡地を見てみました。タイミング良くオオスズメノカラビラが除去でき、再発生は殆どなく、陽が入り、湿地性のオギが発生しています。
この地は数年前には高茎性の外来植物が密生していましたが、
それを除去した跡地に、隙間を狙って一気に外来種オオスズメノカラビラが進入しましたが、今回の草刈りで、少しずつ谷戸環境が復活してきました。
谷戸源頭部まで行ったところ、谷戸奥西側斜面にガレキ、ゴミを含む残土が上から落とされ、盛土のように固めれていました。上にある廃棄物収集処分業者K社が、敷地際で処分しているようです。しかし、急斜面のため土砂が崩れて、降雨時、さらに下流側へ土砂が崩れ、谷戸右岸の林床に土砂が流れ込んでいます。谷戸最奥部の林床、谷戸底低地に悪影響がでないよう、藤沢市に対策をお願いしたい。
その手前の谷戸底に放置されていたその後の倒木の状況は、作業員の頁に記載しました。
竹林では筍が顔を出しています。遠藤竹炭の会の方より、採りたての大きな筍を頂きました。(長さ35㎝、重さ2.8㎏)、同会のKさん、毎回、有難うございます。この暑さで、筍が早く伸び過ぎると聞きます。
4月15日、現場で竹炭祭が開催され、現場で筍が販売されます。
湘南台の境川沿いのソメイヨシノを見ています。当初は花は全て樹上で一気に咲き誇っていましたが、散り出すと、樹上で残っている残花、風で空中を舞っている花びらの花吹雪、地上に落ち、白く吹き溜まり、一部朽ち始めている花びらの集団、そして川面に落ち流れていく、落ちたばかりの真白な新鮮な花びら、花は短時間で元へ戻っていく様々な様子が見えます。今年は桜は咲くのも散るのも、例年より1週間早い感じです。
マインドフルネスは、今、感じている五感に、静かに注意を向ける過程とあります。呼吸で息の出入りに注意を払う例が載っています。ストレス解消に役立つとあります。満開の桜の花を見ていると、普通はこのような見方はしませんが、枝に無数に付く満開の花を1つ1つを、丹念に見ていくと、終わりがなくなり、時間が進まない感じで、マインドフルネスのような心境になります。特にノルマの無い、谷戸内での随意の草刈り作業、ゴミ拾いでも同じような事を経験します。
3/20、健康の森運営管理協議会を傍聴の時、12/3に行われた健康の森わくわく体験フェスティバルで、植えられたコナラの苗木約100本の頭がノウサギ?に食べられていたと報告がありました。今日、現場を確認して見ました。一見すると、のきなみ、ナイフかナタで切ったような痕ですが、ノウサギが立ち上がれる高さで、ノウサギは首を横に曲げて細い木を噛み切るとネットにありました。草だけでなく。柔らかい樹木も食べるのを知りました。食べられた苗木も横から芽を出し、生命力があります。
藤沢市を含む関係者話合い後、藤沢市からの作業発注で、谷戸奥に切り倒されて放置されたままになっている倒木を、K産業の方が5本程処置し、短く切って谷戸内に積んでいました。大きな樹木を処置できず、助かります。
気象庁は関東地方で3月1日、春一番が吹いたと発表しました。昨年は2月17日で、今年は12日遅い。気温が上がり、つかの間の春になりました。しかし、スギ花粉飛散が最大となり花粉症の方は悩まされます。
今年は例年より寒い日が続いています。癌で余命1年と宣告された人の手記に「春よ!来い来い、早く来い」とありました。残された日々が早く過ぎ去っても、命が躍動し始める暖かい春の陽射しの中に身を任せたい気持ちなのでしょう。
谷戸内は寒い中、生き物たちは着々と次の準備をしています。私も「春よ!来い来い、早く来い」。
谷戸内定例作業の休憩時に、昨年6月に谷戸底に切り倒され、放置されている倒木(6/6の記事)の今の現場を見てみました。打合せ記録(8/15の記事)に基づき、一部、処置されていました。全ての倒木の処理、運び出しには少し時間がかかるでしょう。詳しくは作業員の頁、2月13日の項に説明しています。
2月上旬、神奈川県(平塚市)でスギ花粉が少量ですが、飛散したとあります。ここでは、この寒さのためか、花粉を出す雄花は未だ硬いままです。飛散量は前年の暑さに関係し、今年は昨年より増える予想となっています。
夕方から空が晴れ、皆既月蝕でブラッドムーン(赤銅色)が見られました。撮影場所から
5km離れた笹窪谷でも、同様の月が見られたことでしょう。夜間の寒い人気の無い谷戸が想像されます。翌日の夜は雨天模様でラッキーな晴間でした。
昨夜から4年ぶりに大雪が降りました。2014/2/9、2/16よりは積雪は少ないようです。しかし、記録的な寒い日が続き、残雪はなかなか溶けません。
林床に朽ちた木があります。この朽木(杉)は根本で折れ、地上に倒れていた幹は数年で土に還っていますが、根本は20年程前からこの場所に殆ど変わらず、残っています。周辺に踏み跡も無く、林内の様子は年々変化していきますが、この朽木がこの場所の目印となり、昔の記憶が蘇ります。