2016年7月14日 新病院建設中

   暑い中、新病院来年8月開院を目指して、建設工事が活況を呈しています。

2016年6月14日 散弾銃の薬莢

  谷戸内で溝を掘っていたところ、古い散弾銃の薬莢が出てきました(左)。以前谷戸右岸の流れを掃除した時も同様の薬莢が多数回収されました(右)。今はここでは禁止されている銃猟が、嘗ては谷戸内で行われていた証左です。


2016年6月7日 看護学部ビオトープ地区で作業

 看護学部奥のビオトープ地区はここ数年、手入れ保全作業が殆どされず、かなり荒れています。谷戸内作業後、午前中時間がありましたので、同地で調査、保全作業をしている慶応大学の学生さんに有志2名が保全作業を支援しました。セイタカアワダチソウ、クズ、オオブタクサ等の外来種が一面に繁茂している箇所で、その駆除作業です。私たちが作業をしている谷戸奥でも数年前まで保全作業がなかったため、同様に高茎の外来種が繁茂しており、3年程の手入れで駆除できました。更に今回の場所は乾燥化もありクズの根と蔓がはびこり、これらの除去には少し時間と手間が掛かりそうです。(6/14、7/5にも作業実施

2016年5月10日 ツバメの巣

 今年も看護医療学部にツバメが渡来しています。古巣の左に新巣があり、世代が変ったようです。今日の新聞に野鳥の会の調査で、都市ではツバメの巣をかなり人が落としているとありましたが、ここでは学校側で暖かく見守っています。巣立ち後、2つの巣は自然に落下し、無くなったと聞きます。


2016年5月8日 トラップで昆虫調査

 看護医療学部奥のビオトープ現場で、同地の調査保全をしている笹窪プロジェクト(SFC環境情報学部の学生さん)がトラップで昆虫調査をしています。同地は2001年、看護医療学部開校時、学校とその奥の自然環境とのバッファーゾーンとして設けられたもので、今ではその自然度が進んでいます。

2016年4月20日 穀雨の季節

 24節気の1つ、穀雨(穀物の成長を助ける春の雨)の季節になり、雨が降るたびに残っていた筍が一斉に芽を出し、谷戸の中では止水地のオタマジャクシは水を得


て、大きくなっています。林の中の枯木にキクラゲがつき、採集し乾燥させ、4/23、作業に来られた方にさしあげました。

2016年4月13日 芹摘み

 毎年、今の時期、谷戸奥に芹摘みの人がよく立ち入っています。

一部の人は、路肩が弱いため車の乗り入れ禁止とあるガードを取り外して、谷戸奥まで車で入ります(車乗り入れ禁止文言は無くなっている)。そのため、地形に疎い車が入り、路肩より車が転落する事故が起きています。

2016年4月6日 谷戸内のサクラ

 写真左と奥にオオシマザクラ、右にヤマザクラ、中央にコナラの新緑が見えます。初春の短い間に現れる谷戸埋立地右岸斜面林の風景です。

 

2016年3月30日 桜開花

 お地蔵さんのサクラ、開花しました。毎年、東京での開花宣言より1週間程遅いようです。4月6日、満開になりました。

2016年3月20日 お彼岸

 遠藤地区では毎春、お彼岸にダイヤモンド富士が見られ、カメラマンが来ています。(3/17夕方撮影)

 今日は春分の日で、その前後3/17~23、春のお彼岸です。谷戸左岸の竹林沿いに地元の方の先祖代々の墓地が点在し、落葉が掃き清められ、花が供えてあります。谷戸でお付合いした地元のKさんは昨年亡くなり、墓参しました。現場でお話しをしてきた古老たちは逝き、谷戸の昔を知る人も少なくなり、谷戸の自然も遷移してきており、これからも新しい人と自然との良い関係ができればと願っています。


2016年3月11日 あの日から5年

  午後2時46分、東日本大震災の犠牲者を追悼する藤沢市の放送が、誰もいない谷戸内でも聞こえました。1分間黙祷。

2016年3月4日 谷戸奥のコナラの木

  谷戸内に倒れ掛かった樹木の択伐を進めていますが、谷戸左岸奥部には直角に曲がり、地表すれすれに谷戸内に伸びるコナラの木があります。その形状、生命力に敬意を表し、残す樹木にしています。嘗て、この下には人が通る踏み跡があり、谷戸奥へ案内し同行した人は、1・木の下の狭い所を潜り抜ける、2・木の上に飛び乗り越えていく、3・通れないとして戻ってしまう、3つの対応があり、その人の性格を表しているようで、面白味がありました。今では人の通行はこの関所を通らないルートに変わってしまっています。

2016年2月17日 初午

 谷戸北側の笹久保稲荷社では地元の方が2月の初午祭祀の準備をしていました。今年は都合で二の午(2/18)に行われます。のぼり旗を見ると昭和十三年とあり、この地区の方々の連綿とした生活の

営みを感じます。ここには1923年の関東大震災を記録した石碑(現地メモ2014/9/1)があります。


2016年2月14日 春一番

 昨夜から春一番の強風、豪雨で5月の暖かさです。谷戸横断道へ上がる所では、ウメの花が咲き出しました。この強風で谷戸奥行き止まりを示す掲示が吹き飛ばされてしまっています。

(掲示内容は7月17日の現地メモに有)


2016年2月4日 立春

 未だ寒い日が続いていますが、立春になり陽の明るさが増しています。谷戸右岸コナラ林床に神奈川県植物誌調査会・藤沢グループの方がテープで囲んでいた場所で、藤沢サンクチュアリの方の協力を得て、落葉掻きがされ、


林床に日光が入り、春の植物の芽が出やすくしています(左)。谷戸左岸のコナラ林床では、地元の方が落葉を集め畑の堆肥にしています(右)。

2016年1月15日 竹の伐根作業

 将来のコナラ林を目指して、どんぐり植樹を予定している場所では生えてくる竹を除去していますが、それでも毎年、筍が出てきます。今回、竹の進出を防ぐため、地下に残っている竹の根の伐根作業がされました。後日、作業をしている人から、「周囲の森に逃れている竹を切らずにおくと、そこから竹の根が延びてくるので、そうした方が良い」と聞きました。

2016年1月7日 健康の森ワークショップ参加者募集

 広報「ふじさわ」1/10号(NO.1575)に、市民からのワークショップ参加者募集の記事が載りました。

 「健康の森内の地域活性化施設の整備計画について、3~12月、計5回、検討する会を持つ。定員4名(選考)。対象は藤沢市内在住で、市の他の審議会などの委員、市の常勤の特別職、職員、議員、健康の森管理運営協議会参加団体所属者を除く。応募期間:1/18~1/29、西北部総合整備事務所へ」

 尚、ワークショップは現在の管理運営協議会委員及びオブザーバー、遠藤郷土づくり推進会議及び自治会、地元慶応大学学生、今回の公募による市民により構成される見込み。

2016年1月4日 正月の谷戸と病院敷地

谷戸左岸沿いに自然な流れがある谷戸内風景
谷戸左岸沿いに自然な流れがある谷戸内風景
ほぼ完成した病院敷地 遠方中央に慶応大学バスターミナルを見る
ほぼ完成した病院敷地 遠方中央に慶応大学バスターミナルを見る

2015年12月17日 生態専門官来所

  谷戸内に倒れかかった大木
  谷戸内に倒れかかった大木

 藤沢市の方々、生態専門官、アライグマ駆除業者が谷戸に来られ、現在の谷戸や周辺を見ながら現地状況を説明する機会がありました。これから藤沢市が実施する「健康の森」構想実現に向けた様々なヒントになったかと思います。アライグマの足跡が良く見られる現場を案内し、谷戸内に倒れかかった大木は伐採のために重機を入れてはいけない環境であるため、人に実害を与えない場所であるので、自然のままに任せる選択もあるのを確認しました。

2015年12月3日 メタセコイア

  笹窪谷南側、慶応大学SFC北側を通る遠藤宮原線道路にあるメタセコイアの並木は、以前はネットに樹形が美しいとありましたが、最近は樹が大きくなり剪定されたようで、天辺が丸くなり、尖った背の高い樹形が崩れているものがあります。藤沢市では長後小学校にあるメタセコイアが最大とあります。

(出展:地元紙 ちょうごだより 2015年12月号)

下写真1~3,7は頭が丸い。4~6は姿良し。


2015年11月27日 快晴なれど寒い日

   写真6 
   写真6 

 毎年11月の最終日曜日(今年は11/29)、宇都母知(うつもち)神社でお祭りがあります(写真1)。神社の鐘楼(写真2)から西斜面を見ると、富士山にかなりの雪が積もっています(写真3)。神社の境内に9月、農機具資料館が完成し、この地区に伝わる古い農機具が展示されています。常時は開館していないようで、この収穫祭で拝観ができるかも知れません(写真4 タウンニュース社 藤沢版 10/9付 記事から)。笹窪谷谷戸の中では、オギの穂が風で冬虫のように無数に舞っていました(写真5)。左の写真6は谷戸では数少ない赤くなるエビヅルの紅葉。

2015年11月18日 看護医療学部奥のビオトープ

 2001年、看護医療学部開校時に敷地内に作られたビオトープ現場は、その後かなり荒れていました。最近、私たちの作業現場に加勢に来てくれています慶応大学の学生さんたちが、その地の手入れ準備として、植生調査を開始しています。種の同定作業に、私たちの仲間が協力しています。

2015年11月15日 霧の谷戸

 昨日からの雨が昼頃止み、晴れ間が出た後夕方、陽が射さなくなり暗くなる前の短時間、谷戸内に一斉に霧が低く立ち込めました。余り見ない珍しい景色です。雨上がりに陽が射し温度が上がると、濡れた草や地面から水蒸気が立ち登り、夕方、陽が落ちると、急に温度が下がり、一気に地面に低く張り付く霧が生じたようです。砂地の埋立地では気温の変化が大きく、この現象は顕著で、湿性の谷戸内では温度変化が小さいためか余り霧が出なかったようです。


2015年11月9日 ヤツシロラン

 ヤツシロラン(写真1)は笹窪谷では秋に孟宗竹林の林床で見る事があります。それは人手で節度ある手入れをしている2箇所ほどの孟宗竹林です(写真2,3)。


   ヤツシロランは藪が鬱蒼と放置されていたり、逆に機械を入れ、竹のチップ片がまき散らされている孟宗竹林の荒れた林床には芽を出さないようです。

2015年11月1日 「未来に残したい湘南の自然」観察会

 茅ヶ崎市主催の「未来に残したい湘南の自然」観察会、4回シリーズの内、今回、第3回目として笹窪谷での観察会を笹窪谷チームの4名でご案内しました。目的:「茅ヶ崎、藤沢、平塚にある豊かな自然環境の残る里山で自然観察会を行い、都市近郊にある谷戸*ならではの自然環境とその多様性や重要性について知る」(*谷戸底と周囲の斜面林を含む自然環境)

写真1:参加者20名

写真2:子どもさんが行列を先導

写真3、写真4:私たちの作業場所を見て谷戸状況、作業方法を説明

  写真1        写真2       写真3        写真4

配布資料

 

笹窪谷自然案内マップ

「遠藤笹窪谷の自然を知ろう」.pdf
PDFファイル 668.2 KB
笹窪谷野鳥調査2001年と2012年の比較.pdf
PDFファイル 103.2 KB

2015年10月13日 健康の森管理運営協議会傍聴

 協議会を傍聴する機会がありました。議事内容はここには書けませんが、この地に(茅ヶ崎市のものより広い)特別緑地保全地区が指定される方針であるのを知りました。藤沢市三大谷戸保全の大きな一歩として期待されます。

  この森で作業をしているNPO法人藤沢サンクチュアリに出した要望書(1/10付、順応的管理を要望)のその後の状況、チーム内連絡のフクロウの頁に掲載しました。そこは藤沢市民の貴重な森です。特別緑地保全地区に対し、慎重な作業が求められます。

2015年10月9日 択伐作業

 谷戸右岸の谷戸横断道に近い里山再生ゾーンの斜面林で地元の方が択伐作業をしました。私たちが以前、残した方が良い樹木や下草地にテープを張って見えるようにしていましたが、お陰さまでそれは確保されています。作業の責任者に伺うと、保護すべき場所を事前に示しておけば、考慮して作業をするとの事でした。更に、私たちが切る事ができない大きな樹木も言って貰えれば協力できるとの、有り難く頼もしい話でした。これからも笹窪谷で作業をする人たちでお互いに連絡、理解しながらより良い保全作業ができればと思います。

2015年10月3日 特別緑地保全地区

  茅ヶ崎市主催の観察会で茅ヶ崎市の清水谷行ってきました。この中に茅ヶ崎市の特別緑地保全地区があり、笹窪谷でも藤沢市の特別緑地保全地区計画地があり、よい参考になりました。地権者のご協力、理解を得て、実現したいものです。

2015年10月1日 遊水地造成工事

  SFCバス停前の冠水対策として、遠藤宮原線道路沿い(笹窪谷の南、嘗ては打越谷と呼ばれた低地)で3000㎥の遊水地造成工事が始まっていました(左写真)。5mほど掘り下げる由。新病院敷地内には1800㎥の遊水地が設けられる由。

2015年9月23日 お地蔵さま

   谷戸横断道へ通じる通路に上がる道路沿いにあるお地蔵さま、桜が植えられ、春は桜が満開になります。この地区も都市化が進んでいますが、お彼岸を迎え、お地蔵様に花を供え、掃除をする心やさしい人にお会いすると心穏やかになります。

 

2015年9月14日 山道にバイク乗り入れ

 谷戸奥へは車通行止めの掲示が出ていますが、谷戸左岸の人が歩く山道にバイクが乗り入れ、車輪を取られ、山道が2箇所で大きく壊れています。人が自然散策で歩く狭い通路ですので、バイクは喧騒であるばかりでなく、土の通路を壊します。特別緑地保全地区に想定されている場所ですので、何らかの対策が必要かと思います。

 3/24にも湿地内にバイクの深い轍がありました。

2015年9月12日 茅ヶ崎里山公園

 茅ヶ崎市主催の観察会で茅ヶ崎里山公園に行ってきました。保全作業で笹窪谷より10年も先行している場所で、これからの笹窪谷の保全作業に参考になる事が多々ありました。

 

1・谷戸内湿性が良好に管理され、生命力が強い特定の植種が跋扈することなく、バランス良い湿性植物が多様な生態系を支えています(写真1)。

 

2・環境が不連続となる場所に生き物が退避できる環境を設けています(写真2は通路と畑の間にある小さなビオトープ)。


3・嘗ては順応的管理が徹底せず、不用意に森林を伐採して猛禽類を追い出してしまった事もありました。今では民間組織 茅ヶ崎里山公園倶楽部の中に各ボランティア作業グループが参加し、グループ代表者による幹事会で事前に作業内容を調整、計画して順応的管理を進めています。その結果、猛禽類も新たに棲息し、公園管理者との連携もうまく機能しています。谷戸や斜面林のゾーニングができており、現場で作業する人も、公園来園者もそこがどのような場所であるのか、よく分かります(写真3)。

2015年9月3日 竹林で演奏

 遠藤竹炭の会が整備している竹林内で、華やかな人々を見ました。同会の方が立ち会って、自然の中で女性がヴィオラを演奏していました。イベント会社がDVD作成のための撮影会でした。ヴィオラとピアノによる姉妹ディオMARIERIKAでした。後日、遠藤竹炭の会会長から教えて貰いました。

2015年9月1日 藤沢市みどり保全課を訪ねる

 谷戸で作業をしている有志が、藤沢市都市整備部みどり保全課を訪ねました。藤沢市の残すべき三大谷戸の1つ、笹窪谷の状況、問題点等をお伝えし、藤沢市として実効性ある保全施策をお願いしました。

2015年8月26日 湘南藤沢記念病院整地作業

 7月から12月までの予定で、湘南藤沢記念病院建設の整地作業が始まっています。谷戸入口に積まれていた柄沢地区土地改良事業で出た土砂の搬出(写真1)、一部斜面林の伐採(写真2)、慶応大学中高等部が使っていたテニスコートの廃止(写真4)の様子がわかります。谷戸入口にある小出川の流れは暗渠に変わります。既に4車線道路を横切る所は300m程暗渠になっており、更に暗渠の部分が長くなり、下流から生物が遡上しずらくなります。

工事現場遠望はこちら

2015年8月17日 久々に雨の谷戸

 ほぼ1箇月続いた真夏日も、今日は涼しく、強い雨が久々に降っています。

 この雨で植物や生き物は活気を取り戻した感じです。谷戸内の流れは、一気に水量が増え、乾燥化していた谷戸を潤しています。写真1:谷戸横断道上流側左岸、2:同下流側、3:同上流側右岸、4:同下流側、5:竹藪内にある支流。

   写真1       写真2        写真3       写真4      写真5

2015年8月16日 暑い日が続いています

 梅雨明け後、暑い日が続き、雨が殆ど降っていません。そのため、以前は谷戸両側の流れが一時枯れたりした事がありましたが、今年は谷戸奥で左右の流れを調整した結果、谷戸両岸の流れは共に枯れず、水が流れています。明日は雨が降る天気予報が出ています。

 雨が降らないため、谷戸横断道付近で藤沢市の方がポットに植えて昨年から育てていた、ドングリの苗はこの暑さで乾燥して一部枯れてしまっています(左)。

2015年8月2日 ツバメ

 この地区最大のツバメの塒(約3千羽)がある境川遊水地公園で、ツバメの観察会に行ってきました。今年はかなり少ないようです。何処に塒が移動しているのでしょうか。笹窪谷では今年も看護医療学部でツバメが営巣し、2回の繁殖で計8羽の雛が巣立ちました。

  2004年、「ツバメかんさつ全国ネットワーク」の中で、藤沢市内で調査した時、約250個のツバメの巣を確認していますが(下図)、2012年のレビュー時、その1/4~1/8に減っているのではとの感じでした。今年、街中でのツバメの巣の状況を見ると、かなり回復して印象を受けます。

    下図:2004年 藤沢市内で確認されたツバメの巣(調査員 M)

2015年7月29日 オオブタクサ

 オオブタクサの駆除は、春先に芽を出したばかりの幼苗を引き抜く事でかなり効果があります。多摩川河川敷でオオヨシキリ営巣地確保で、笹窪谷と同じようにオオブタクサの駆除をしている人たちがいます。しかし、翌年には元に戻ってしまって、オオブタクサ駆除に悪戦苦闘していると聞きます。暑い7、8月の作業を全て中止している由で、その間に見落した苗や、後から生えた苗は数は少ないのですが、左のように大きく育ってしまっています。草むらで高く伸びたオオブタクサが目立ちますので、笹窪谷ではこの時をチャンスに再度駆除します。これを逸すると花が咲き、種をまき散らしますので、種をまき散らさせない事が肝要です。これにて笹窪谷では年々、オ  谷戸埋立地にて       オブタクサは目立って少なくなっています。

2015年7月26日 フクロウの羽根

 フクロウの羽根を看護医療学部脇の森で収得しました。谷戸内森林手入れの機械音がする場所からかなり遠い場所で、フクロウは定住場所からかなり遠くまで漂流しており、昨冬は谷戸最奥部まで移動したりして、従来のお好みの場所に戻れていません。

 八ヶ岳自然クラブに訊いた情報では、八ヶ岳では「フクロウは7年連続して巣立ちしていたが、今年は巣箱のすぐ近くで樹木の伐採があり、フクロウが来なくなった。2014年までは伐採ラインが巣箱から100m位離れていたため、営巣を続けたものと思われる」とありました。

 フクロウと人が共存する距離の目安になります。


2015年7月23日 ヤマユリ

 神奈川県植物誌調査会藤沢グループが5/19、ヤマユリ保護のため、西富の墓地造成地より笹窪谷にある「藤沢まほろばの里」に一時避難し、移植していたものが開花していました。開発が終わればヤマユリは元へ戻される予定のものです。

 ここ笹窪谷の谷戸奥で自然開花したヤマユリは、人に見られる前に乱暴にも茎が折られ持ち去られています(左)。

 

2015年17月17日 ついに通行止め

   谷戸横断道に通じる谷戸奥の通路は、地理に疎い車が迷い込み、立往生する事がよくありました。道幅が狭く路肩が弱く、かなり崩れて危険ですので、ついにその手前の三叉路に、道路管理者である藤沢市が通行止めの表示を出しました。地元の方の車もこの奥へ殆ど入らず、適切な対応がやっと採られました。

2015年7月8日 また車が脱輪

 雨が降り続けたため、路肩が崩れ易くなり、地理に疎い車が谷戸奥へ通じる狭い道で脱輪し、立往生していました。道路案内が無いため、不案内なドライバーが乗り入れ、またレッカー車が出動です。その跡は路肩が深くえぐられていました。


2015年6月28日 健康と文化の森地区まちづくり基本計画説明会

 遠藤市民センターで藤沢市から市民へ説明がありました。

主な内容は

・SFC、看護医療学部を含む44.4HaはH28年末頃までに市街化調整区域から市街化区域に編入する。

・相鉄線延伸は相鉄側のJR乗り入れ(H30、H31年)注力のため、今後の予定は現在未定。高架線、単線予定。                    新病院イメージ(藤沢市提示)

・SFCバス停前の冠水対策として、県が小出川の拡幅工事を下流から実施しているが、上流まで達するまで30年程掛る。当面実施できる市の対策として、遠藤宮原線道路沿いに3000㎥の遊水地、新しく計画されている病院敷地内に1800㎥の遊水地を作る。SFC構内には既に遊水地有り。

・新病院建設(湘南藤沢記念病院)の造成工事はこの7月~12月、建築工事はH28/1~H29/夏頃、開院はH29/秋を予定。上にイメージ写真。医療法人社団 健育会のHPにも完成イメージ有り。当初の7階建計画が「藤沢市健康の森オオタカアドバイザー会議」の指示で5階建に変更されたと後日聞きます。

・将来土地利用図案によると、地区内の農地は都市的土地利用へ変換を図り、農業振興ゾーンは減少する。

2015年6月21日 クモの話

 川名自然フォーラム第64回公開例会で、池田博明氏(東京蜘蛛談話会)の「クモの生態」を聞いて来ました。クモの種類を見分けるには、まず家の中や自宅の庭などにいる身近な約30種をしっかり、自分の目で見てマスターする事が大事、その後は図鑑だけの照合では半分は間違えるので、ルーペを使い観察し、怪しいものはよく知っている人に教えてもらい、必ず識別個所を自分なりに覚えておく事が識別上達の道とありました。(野鳥観察を始めた時も同じ要領でした。)また、巣の形状、成体が出る時期を知っておく事も有益です。普通種でも図鑑に習性が記載されていないものもあり、それは専門家でも調査をしていない事を示し、アマチュアでも調べてみると面白いとありました。

 クモは羽がなく直ぐ移動しないため、多くの観察者が同時に確認できるメリットがあります。里山環境、湿地環境でのクモの種類が研究されていますので、ここ笹窪谷での生き物、調査や記録の参考になります。

2015年6月18日 ヨシに絡むカナムグラ

左:ヨシに絡むカナムグラ 右:根を切りカナムグラの 勢いをそぐ
左:ヨシに絡むカナムグラ 右:根を切りカナムグラの 勢いをそぐ

毎年谷戸内でカナムグラが繁茂し、ヨシに絡み覆い尽くし、ヨシを倒してしまい、秋の枯れた頃にしか手が出せませんでした。今年は谷戸内整備が進み、ヨシに絡みつく未だ幼いカナムグラ(写真左)に注意を払う余力が出てきました。ヨシの根本にあるカナムグラの根の束(根は1本でなく、束になって多数あります)を鎌で切るだけでも、カナムグラの勢いをそぐ事ができます(写真右)。オオブタクサ、セイタカアワダチソウ、カナムグラは元気が良すぎるので、他の植物を虐めないよう少し遠慮してね。

2015年6月17日 アライグマ

 暫く見なかったアライグマの足跡が、谷戸奥の流れの跡地に多数ついていました。また、アライグマが谷戸内に来ているようです。

地図のメッシュはP8。

2015年6月11日 セイタカアワダチソウ

  昨年まで谷戸内に背が高くなったセイタカアワダチソウが繁茂していましたが、今年は早くから抜き取りをした結果、余り見なくなっています。

 しかし、一部根が地中に残っているものからは、背が極端に低い矮性化したものが散見されています。

 オオブタクサを排除するのに10年以上掛りましたが、セイタカアワダチソウはそれ程生命力が無い?ようで

2,3年でかなり駆除できるかと思います。

2015年6月5日 ドクダミ

続けてクリックすると最大
続けてクリックすると最大

 谷戸内で繁茂していたオオスズメノカタビラを刈り取ると、その後にドクダミが出てきました。ドクダミは陰地で湿った場所を好み、谷戸内の湿性が改善されてきた場所に進出してきています。主に谷戸奥部では全面に、湿性の改善が進んでいる谷戸右岸部で見られ、昨年は見られなかった風景です。

2015年6月1日 小さき観察者

 谷戸内の道に近くの園児たちが来ていました。付き添いの人の説明を受け、谷戸の植物を何と図鑑と照らし合わせて観察をしていました。大人の集団は時々見ますが、多くは急いで通過するだけが多く、小さき観察者に脱帽です。それ以前